気分変調症(持続性抑うつ障害)
うつ病と似た病気に気分変調症(持続性抑うつ障害)があります。
ICD-10という世界保健機関が作成した診断基準ではうつ病と同じ気分障害のカテゴリーに含まれています。
産業医として不調者の診断書を拝見していると、「気分変調症」という診断名を見ることはほとんどありませんが、メンタルクリニックで外来をしていると、少なくとも10%以上が「気分変調症」のように感じます。
会社に出される診断書の病名ではうつ病、適応障害、抑うつ状態と記載されていることが多いようです。
ICD-10という世界保健機関が作成した診断基準ではうつ病と同じ気分障害のカテゴリーに含まれています。
産業医として不調者の診断書を拝見していると、「気分変調症」という診断名を見ることはほとんどありませんが、メンタルクリニックで外来をしていると、少なくとも10%以上が「気分変調症」のように感じます。
会社に出される診断書の病名ではうつ病、適応障害、抑うつ状態と記載されていることが多いようです。
気分変調症の特徴
うつ病などの他の診断基準を満たさず、気持ちの落ち込みが1日中あり、それが年単位で続く疾患です。
パーソナリティ障害、自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群、発達障害)、アルコール依存症などに合併することもあります。
- うつ病などの診断基準を満たさない
- 憂うつな気分、意欲の低下といった、うつ病に認められる症状が認められる
- 軽快する期間もあるが、ほとんどの期間で症状を認める
- 年単位で症状が持続する
- 日常生活に支障を及ぼしている
気分変調症は、気持ちの落ち込み、意欲の低下などが長期間持続していると考えれば分かりやすいです。
復帰の判定時には本人の精神状態を精神科・心療内科の専門医によって評価することが望ましいです。