衛生管理の知識

定期健康診断結果報告書の有所見者、所見のあった者の人数、医師の指示人数

有所見者とは健康診断を受診した労働者のうち異常の所見のある者です。健診機関によって基準値、判定の言葉(要治療、要医療、D判定など)が異なります。

定期健康診断結果報告書の「所見のあった者の人数」の欄は、各健康診断項目の有所見者数の合計ではなく、「聴力検査(オージオメーターによる検査)(1000Hz)」から「心電図検査」までの健康診断項目のいずれかが有所見であった者の人数を記入します。「医師の指示人数」の欄は、健康診断の結果、要医療、要精密検査等医師による指示のあった者の数を記入します。

有所見者の判定

有所見者とは健康診断を受診した労働者のうち異常の所見のある者です。有所見の基準値は、法令、通達等に示されておらず、医師の判断によって定めます。この医師は一般的には産業医ではなく、健康診断実施機関の医師を示します。

健康診断実施機関が学会などの基準値を参考として独自に判定を決めるため、健診機関によって基準値が異なります。また判定を「要治療」、「要医療」、「D判定」といったように言葉が統一されいないため注意をする必要があります。事業場によっては産業医などにより事業場で独自に決めることもあります。この場合は、文書化するなどにより、統一的に取り扱われるようにすることが必要です。

「所見のあつた者の人数」は「要治療」、「要医療」、「要精密検査」、「治療中」、「D1判定」以上、「医師の指示人数」は「要医療」、「要精密検査」、「治療中」、「D2判定」以上、もしくは産業医が指示をした者などと事前に定めて下さい。

「所見のあつた者の人数」の欄の書き方

各健康診断項目の有所見者数の合計ではなく、「聴力検査(オージオメーターによる検査)(1000Hz)」から「心電図検査」までの健康診断項目のいずれかが有所見であった者の人数を記入します。 同じ方が複数項目で有所見者数として計上されてることが一般的であり、「所見のあった者の人数」は「各項目の有所見者数の合計人数」以下となります。

結果が少しだけ異常の者は「所見のあった者の人数」に含めないことが一般的です。例えば血圧141/89mmHgの場合、収縮期血圧(上の血圧)が140を超えており高血圧症と診断されますが、有所見者には含めません。理由はこの数値では仕事への支障は出ないと考えられ、日々の生活習慣を改善すれば治ったり、再検査を実施すれば正常値になる可能性があるためです。仕事や健康への影響が出る可能性が高く、治療や医療を要す者が対象となります。

「医師の指示人数」の欄の書き方

健康診断の結果、要医療、要精密検査等医師による指示のあった者の数を記入します。 有所見者数の一部が医師の指示人数となるため、「医師の指示人数」は「所見のあった者の人数」以下となります。

速やかに治療や医療を要す者が対象となります。




お問い合わせはこちら