衛生管理の知識

労働法には労働基準法、労働契約法、労働者災害補償保険法などが含まれる

労働法は一つの法律を示している訳では無く、労働者を守るための複数の法律を総称したものです。
労働法に含まれる法律は沢山ありますが、個別的労使関係法、集団的労使関係法、職業安定関係法に大別されます。

個別的労使関係法

労働基準法、労働安全衛生法、労働契約法、労働者災害補償保険法、作業環境測定法など

集団的労使関係法

労働組合法、労働関係調整法など

職業安定関係法

労働者派遣法、高年齢者雇用安定法、障害者雇用促進法、雇用保険法など

法律、施行令、施行規則の違い

労働安全衛生法は法律で国会が定めます。
労働安全衛生法施行令は政令で内閣が定めます
労働安全衛生規則は省令で厚生労働大臣が定めます。
最も上位の概念が法律です。法律の条文は曖昧であり、具体的に何をどうすべきかが記載されていません。政令(施行令)、省令(施行規則)を定めて法律の曖昧さを具体的に説明しています。
法令は法律、施行令、施行規則のことです。

通達

通達は上位の行政機関(例えば厚生労働省)から下位の行政機関(例えば各都道府県の労働局)への命令で、法令の解釈などが含まれます。

産業医として接することが多い労働法

産業医や衛生管理者の選任、衛生管理者の設置などについては労働安全衛生法に記載されています。
36協定、時間外労働、就業規則などについては労働基準法に記載されています。
障害者雇用については障害者雇用促進法に記載されています。

当社の産業医は社会保険労務士などの士業と協力しながら業務を行っています。

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