衛生管理の知識

腸炎ビブリオによる食中毒

海水中に含まれている細菌で、海水温が高くなると細菌が活発になります。
海水で生息する魚介類が原因で食中毒になることがあります。

腸炎ビブリオによる食中毒の特徴

生の海産品が原因です。
海産品を調理した調理器具を十分に消毒しない場合、その調理器具を利用すると二次感染を起こすことがあります。

原因

  • 生魚介類。刺身や寿司など
  • 生の魚介類を調理した調理器具で扱った食品

症状

  • 食後4~72時間
  • 激しい下痢、血便、腹痛、発熱

予防

  • 生鮮食品は新鮮なものを購入し、冷蔵庫に入れて保存し、早めに食べる
  • 魚介類は流水でしっかり洗う
  • 生の魚介類にさわったら、よく手を洗う
  • 包丁やまな板を使うときは、生の魚介類は後で切る
  • 生の魚介類用の包丁とまな板を用意し、他の食品ではこれらを利用しない
  • 中心まで十分に加熱
  • 調理器具を消毒する

治療

  • 必ず医師の診察を受けて下さい。
  • 市販の下痢止めなどを利用すると、腸炎ビブリオ菌が体外へ排出されにくくなるため、病状が続くことがあります。
  • 抗生剤で治療をします。