衛生管理の知識

ウェルシュ菌による食中毒

カレーやシチューといった、作り置きをして再加熱して食べる食品で生じることが多い食中毒です。

ウェルシュ菌とは

ウェルシュ菌は人や動物の腸管、土壌など存在しています。嫌気性菌に分類され、酸素が無い環境を好む細菌す。カレーの中身は無酸素状態になるため、再加熱をする際に、十分に加熱をしないと細菌が増殖します。
牛肉、豚肉、鶏肉で検出されることが多いのです。人の便から検出されることもあります。
熱に強い芽胞となるため、高熱でも細菌を死滅されることが難しく、食中毒の原因となります。

原因

  • 加熱調理した後、室温で冷まして放置し、再び加熱することを繰り返した食品が原因になりやすい
  • 煮物、カレー、シチュー、スープなど
  • 給食、出店など、一度に大量に調理した食品が原因になる
  • 嫌気性菌なので酸素が少ない状態で細菌が増えることが特徴です

症状

  • 食後8~20時間(平均10時間)
  • 腹部膨満、腹痛、下痢
  • 嘔吐、発熱はほとんどおこさず、通常は1日程度で回復

予防

  • 作りおきの料理を食べる場合は、十分に加熱する
  • 加熱調理したものは、できるだけ早く食べる

治療

抗生剤で治療をします。