衛生管理の知識

サルモネラによる食中毒

サルモネラは人、鶏、豚などの腸内だけでなく、河川などの自然界に広く存在する細菌です。
サルモネラによる食中毒は、鶏肉、豚肉などの食肉や、鶏卵などが原因です。
少量の菌を食べただけでも食中毒の症状が出ることがあり、長期間保菌者となることもあります。
また、腸チフス(3類感染症)はサルモネラ菌の一種です。

原因

  • 加熱不足の肉
  • 鶏卵
  • 生の肉に使った包丁で切った食品
  • 害虫やペット

症状

  • 食後6~48時間
  • 吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱
  • 長期間、保菌者となることもあります

予防

  • 生鮮食品は新鮮なものを購入し、冷蔵庫に入れて保存し、早めに食べる
  • 肉を触ったら、よく手を洗う
  • 包丁やまな板を使うときは、生の肉は後で切る
  • 生の肉用の包丁とまな板を用意し、他の食品ではこれらを利用しない
  • 卵を割ったらすぐ使う。
  • 割れている卵は利用しない。
  • 中心まで十分に加熱する
  • 調理器具を消毒する
  • 調理器具を定期的に交換する

治療

  • 必ず医師の診察を受けて下さい。
  • 市販の下痢止めなどを利用すると、サルモネラ菌が体外へ排出されにくくなるため、病状が続くことがあります。
  • 抗生剤で治療をします。