衛生管理の知識

精神(メンタル)の病気とは?

病気とは、平均な状態からかけ離れ、生存に不都合で不利な状態のことです。
職場では、うつ病、パニック障害、不安障害、統合失調症、発達障害、パーソナリティ障害などの様々な精神の病気と接することがありますが、精神の病気というのはどういう状態でしょうか?

精神の病気の原因

未だ原因が不明なものが多く、一部の病気では、脳卒中などによる脳細胞の破壊、ドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質の異常、遺伝などが原因と言われています。
例えばうつ病ではセロトニンが相対的に不足しているため、憂うつな気持ちや意欲の低下などの症状が出ると考えられています。
発達障害(アスペルガー症候群など)では生来からの疾患であると考えられています。

精神的な健康な状態とは

日常生活で自他ともに困らず、生存に不利ではない状態が精神的な健康に必要です。具体的には、行動に著しい異常性がなく、安定性と柔軟性があること、環境への適応が可能で、環境の要請に順応すること、人格の統合ができていること、自己ならびに社会を正しく認識することなどが挙げられます。

精神的に不健康な状態とは

日常生活で著しく本人もしくは第三者が困っていたり、生存に不利な状態は精神的に不健康な場合があります。具体的には、公共の場で大声を出す、言動を制御することができない、周囲と協力して仕事を行えない、新しい環境になかなか適応できないことなどが挙げられます。
こういう状態が続いている場合には精神科で精神の病気と診断されることがあります。人間には多かれ少なかれ個性がありますので、症状が軽度であったり、誰も困っていない場合には病気と診断される可能性は低いです。

職場における精神の病気への対応

全ての労働者が異なる特徴を持っているため、事業者は各々の特徴を理解する必要があります。
本人の体調や特徴に応じた業務量や業務内容の調整を行う必要があります。
人間関係の問題はなかなか顕在化しにくいのですが、「いつもと異なる」様子が認められた場合には、人間環境を含む職場環境に問題があるのでは?と考えて職場の環境調整を行う必要があります。

精神障害という言葉の使い方

厚生労働省の文章では、「精神障害」という言葉が利用されますが、これは法律用語、役所用語です。
「精神障害」は「精神の病気」、「メンタルの病気」、「精神疾患」を意味します。
また、「精神病」とは同じ意味ではありません。