アスペルガー症候群、発達障害
アスペルガー症候群は生まれながらの個性と考えられています。
想像力が若干低下しており、こだわりが強く、周囲の人とのコミュニケーションが苦手という特徴があります。
本人だけでなく、周囲の人も悩みを抱えることがあります。
発達障害は自閉症、アスペルガー症候群、ADHDなどを含む上位概念の意味で使うことがあります。また、アスペルガー症候群のことを発達障害ということもあります。
想像力が若干低下しており、こだわりが強く、周囲の人とのコミュニケーションが苦手という特徴があります。
本人だけでなく、周囲の人も悩みを抱えることがあります。
発達障害は自閉症、アスペルガー症候群、ADHDなどを含む上位概念の意味で使うことがあります。また、アスペルガー症候群のことを発達障害ということもあります。
診断名の変化、DSM-Ⅴ
精神科で利用する診断基準は世界保健機関が定めるIDC(現時点で日本で使われている最新版はICD-10)、アメリカ精神医学会が定めるDSM(最新版はⅤ(ファイブ))を利用しています。ICD-10にはアスペルガー症候群という診断名が残っています。一方、DSM–ⅣからⅤへ改訂された際に、アスペルガー症候群という診断名が無くなり、自閉症スペクトラム障害という診断名にアスペルガー症候群が含まれることになりました。
また、アスペルガー症候群、ADHD、知的障害などを含む上位概念のことを、神経発達障害といいます。
今後はアスペルガー症候群や発達障害という言葉を使用する場面が減り、自閉症スペクトラム障害という言葉を使用する場面が増えると思います。
アスペルガー症候群の特徴
- 想像力が低下しており、周囲が考えていること、その場の空気を読むことが苦手
- こだわりが強く、自分なりのやり方、考え方に固執してしまう
- コミュニケーションが苦手で何を指示されているかが理解できない、協力したり仲良くすることができない
- 特定のジャンルで能力を発揮することがある
- 職場の雰囲気になじめず、同僚との関係を築けないことが多い
- 興味や活動が偏るが多い
これらの症状のために学校や仕事で上手くいかずに、二次的にうつ病などの他の精神的な病気になることもあります。
職場での対応
本人が症状を本人の特徴として受け入れることが大切です。周囲も本人のこだわりやコミュニケーションの特徴を理解するすることが大切です。障害者雇用の現場で、アスペルガー症候群の方が働く職場環境について産業医としてアドバイスをすることがあります。データの入力、書類管理といった、同じ作業を続ける業務が適していることが多いようです。反対に、コールセンターでの電話対応、接客などの多数の人と接触したり、柔軟に対応する必要がある仕事は苦手なことが多いようです。
周囲を気にしすぎる傾向がある方には、壁で区切るなどのブースを用いると作業が効率的に進みやすいようです。